法人向け動画配信システムガイド

様々なデバイスでの互換性を確保したり、不正なコピーや違法ダウンロードを防いだり、ネットワークが混雑しないように配慮したり、動画配信の課題は状況に応じて様々です。ましてや売上や顧客満足に直結するサービスであれば、これらの改善を図ることは急務です。そこでこのサイトでは、課題を解決する動画配信システムをご紹介します。

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動画配信システムストリーミング配信の基本とメリット・デメリット

動画配信システムを使って動画コンテンツを社内研修や商品紹介で用いたり、教育コンテンツを販売したりすることも増えてきました。今回は動画配信システムの中でもストリーミング配信について紹介します。ストリーミングについての基本情報を押さえつつ、メリット・デメリットについてもまとめています。

ストリーミングとは?

ストリーミングとは、インターネットを介する動画配信や音楽配信で用いられます。ストリーミング配信最大の特徴は、ダウンロード後に再生するのではなく、動画ファイルをユーザーがダウンロードしながら同時に再生できる点です。端末のメモリに一度保存されますが視聴後データは削除されます。ストリーミング配信にはオンデマンド型とライブ型の2種類があり、それぞれ解説していきます。

オンデマンド型

ファイルをサーバー上にアップロードし、そこにユーザーがアクセスすることで動画を見ることができる仕組みです。代表的なオンデマンド型サービスとしては、Googleが提供している動画配信プラットフォームが挙げられます。

デバイスとインターネット環境があればどこからでも自由に動画を見られることがメリットです。オンデマンド配信では、以下4種類のフォーマットが主流です。

  • WindowsMedia
  • Real Media
  • QuickTime
  • Flash Video

ライブ型

テレビの生放送のようにリアルタイムで配信するのがライブ型です。インターネット上のコンテンツを順次ストリーミング配信用のデータに変換するものであり、オンラインでの展示会、視聴者参加型セミナーなどに適しています。

オンデマンド配信ではできる、早送り・早戻しといった操作はできません。

ストリーミング配信のメリット

すぐに再生できる

ストリーミング配信は視聴したいファイルデータをダウンロードする必要がないため、ファイル容量が大きくなってしまうような動画でも比較的すぐに再生できるのがメリットです。

また、ストリーミング配信は動画をあらかじめダウンロードする必要がないため、ストレージの空きを必要としません。1時間程度の動画ファイルをダウンロードしようとすれば1~2GB程度のストレージ容量が必要となりますが、ストリーミング配信であれば一次処理用の領域があれば再生が可能です。

セキュアな配信ができる

ストリーミング配信は動画ファイルを端末にダウンロードする必要がありません。動画ファイルを視聴するときは一定間隔でセグメント化されるため、復元しにくいという特徴もあります。著作権管理や機密情報を含む動画ファイルが再生後に端末から削除されるため、セキュリティにも配慮することができるでしょう。

また、ストリーミング配信は動画ファイルデータを見るだけで保存しないことから、コピー、複製ができません。流用・悪用されないのもメリットだといえます。

ストリーミング配信のデリット

配信時にインターネット環境が必要不可欠

ストリーミング配信はダウンロードしながら見ることが前提となるため、インターネットに接続しなければ見ることができません。再生する際にはインターネット通信が必要となりますから、インターネット環境のない場所で再生したい、インターネット通信料を抑えたい人には向いていません。通信環境が悪いとデータ転送が追い付かず映像が途切れることもあるため、しっかりした通信環境も求められます。

通信制限がかかることもある

動画コンテンツのデータ量が大きいと、スマホやタブレットの契約プランによっては速度制限がかかることがあります。契約しているプランの月間通信量に制限がある場合追加料金が発生することもあるでしょう。ストリーミング配信で動画を見るのであれば、Wi-Fi環境がある場所を選ぶことをおすすめします。また、モバイルWi-Fiの契約通信量がある場合も注意しておきましょう。

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インターネットを介して誰でも簡単に動画を視聴・配信できるようになった現在、企業においても動画を積極的に活用し、ビジネスの効率化や売上拡大を図っています。しかしながら、手軽となった動画だけに機密情報となるものは不正なコピーやダウンロードに対策したり、様々なデバイスの登場により互換性を担保したり、トラフィックの増加に対応するためにシステム設計をしたりと、運用側においては専門的な知識や技術が必要になってきます。そこで活用したいのが動画配信システム。ここでは、利用シーンごとにセキュリティ面が強固なオンプレミス版のシステムをご紹介します。

異なるネットワークでの閲覧者が多い
社員研修・オンライン授業

クラストリーム
クラストリームキャプチャ

引用元:クラストリーム
https://classtream.jp/op/

特徴

ネットワーク接続やデバイスの性能に応じて、適切な画質で配信を行う動画配信技術「アダプティブビットレート」を採用。高品質で途切れのない映像を提供できる。

その他の利用シーン
  • 新入社員のオリエンテーション
  • 社員向けトレーニングビデオ
  • 学術カンファレンス

繰り返し利用のコンテンツ配信
顧客向けセミナー

CLEVAS
CLEVASキャプチャ

引用元:CLEVAS
https://www.photron.co.jp/service/recording/products/clevas/

特徴

Zoomで開催した顧客向けセミナーやウェビナー。 Zoom上で録画された動画ファイルを、配信動画として取り込むことができ、いつでも配信できるコンテンツ資源に。

その他の利用シーン
  • 投資家向けセミナー
  • 新製品のデモンストレーション
  • クライアント向けのウェビナー

国籍の異なる社員にも同じ技術力を
機械操作手順・マニュアル

Bizlat
Bizlatキャプチャ

引用元:Bizlat
https://www.evc.jp/product/bizlat.html

特徴

動画の音声から文字の書き起こしをするBizlat。書き起こした文字を自動翻訳し、字幕として挿入できます。クラウドと連携する機能となりますが、作業の効率化を図れます。

その他の利用シーン
  • 工場内の安全対策の教育
  • 機械のメンテナンス方法を配信
  • 品質管理のトレーニング動画

【選出条件】
Googleで「動画配信システム」と検索し、100位までに表示された21サービスの中から、オンプレミスに対応する4サービスのうち、特徴的な3つのサービスを紹介。(2024年4月3日調査時点)